2023年8月高齢者向けのRSウイルスワクチン(アレックスビー筋注用)が承認されます。RSウイルスは子どもの気管支炎や肺炎の原因として有名で、特に生後まもない赤ちゃんでは重症になることがあります。
RSウイルスは「子どもの病気」と思われがちですが、高齢者の方にも肺炎などをひこおこし死亡してしまうこともあります。RSウイルス肺炎で入院した場合の死亡率は5%程度ですが、肺気腫(COPD)・喘息・心不全・脳梗塞・糖尿病・慢性腎臓病など免疫不全状態にある死亡率は高くなります。
RSウイルスワクチンの接種で高齢者のRSウイルスでの入院や重症化が4分の1に減ります1)。
60歳以上の方にワクチンの接種を推奨されます。
特に接種が推奨されているのは、肺気腫(COPD)・喘息・心不全・脳梗塞・脳出血・糖尿病・慢性腎臓病・血液疾患・肝臓病などの持病がある方です。
筋肉注射で1回接種します。
追加接種のタイミング、2回目以降のワクチンの必要性は、現時点で公式な推奨はでていません。
当院では1回28,000円です。
副反応として、4%の人(25人に1人)に接種部位の痛み・腫れ・発赤・発熱・だるさ・頭痛などの症状が出ます。大部分の副反応は数日以内に自然と消失します。